残渣×職人 「木→和紙→カタチ」の新しい方向 オリジナル和紙製作

和紙の代表的な原料「楮(こうぞ)」

環境を意識した取り組み

今日、私たちが目にする紙は「洋紙」と「和紙」の主に2種類があり、この2種類は原料の面で大きな違いがあります。「洋紙」が針葉樹や広葉樹などの大木を伐採して作る“木材チップ”を原料とする一方で、「和紙」は一年で育つ低木の皮の繊維を原料とします。「和紙」は、畑でも栽培可能な低木を使用するため、地球環境の循環サイクルに無理がなく、極めてエコな素材であると言えます。
昨今のSDGs(持続可能な開発目標)やCSR(企業の社会的責任)のブームから環境意識の高い取り組みとして、オリジナル和紙制作のお問い合わせが増えております。

かぼすの絞りカス使用の「かぼす和紙」

残渣ざんさを活用した和紙

オリジナル和紙製作依頼のお問い合わせで多いものに、企業の廃棄物となる残渣ざんさを活用した和紙制作があります。
本来、捨てるだけの廃棄物である残渣を様々形で活用する。その一つの試みとして和紙場地では「残渣を活用した『オリジナル和紙制作』」という形でお手伝いをさせて頂いています。

「竹和紙」便箋セット

残渣ざんさを活用した「オリジナル和紙」の主な事例

かぼすの絞りカスを利用した「かぼす和紙」。試作として名刺にしました。

竹工芸の制作過程で廃棄される竹材を利用した「大分県産竹和紙」。建築材として使用しました。「竹和紙」は建築材以外にも、便箋セット、コサージュ、イヤリング、ネックレスなど様々なアイテムとなり県内企業の新規ブランドアイテムとして販売されています。

オリジナル和紙グッズのメリット

オリジナル和紙の葉書・名刺

企業からのご依頼で作られた「残渣ざんさを活用した『オリジナル和紙』」の使用目的で多いものは「オリジナル和紙名刺」、企業案内に使用する「オリジナル和紙葉書」や「オリジナル和紙封筒」などがあげられます。主力商品の残渣を「オリジナル和紙名刺」や「オリジナル和紙葉書」として使用することで、環境へ配慮した会社の取り組みも、わかりやすく伝えることが可能になります。
和紙場地では、和紙を利用したパッケージなど、イメージアップやブランド力アップにつながる使用方法以外にも、販売物の商品製作などのご依頼にもご対応しております。

ご神木「千年杉」の樹皮

残渣ざんさ以外の和紙への活用

和紙へ活用は残渣ざんさだけにとどまりません。
例えば、地域の特産物があります。一例としましては、ハイビスカスを活用した「ハイビスカス和紙」があります。地域の特産物の新たな活用方法の模索と、ブランド力の向上を目的としてご相談を頂きました。
また、面白い例では、神社のご神木「千年杉」の剥がれた樹皮を利用した「千年杉和紙」などもあります。この「千年杉和紙」は「オリジナル御朱印帳」として活用されました。本来処分されるだけの物が、新たなアイテムとして生まれ変わる例として、多くの方に興味を持って頂いています。

和紙場地の「オリジナル和紙製作」の具体的なことに関しましては、お問合せください。

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